記事

CES2023で完全自律走行によるカーレース「Indy Autonomous Challenge」開催!

出所:Indy Autonomous Challenge

2023年1月5~8日(現地時間)に米ラスベガスで開催される最新デジタル技術の総合展「CES2023」で、無人の自律走行車によるカーレース「Indy Autonomous Challenge(IAC)」が前回に続いて今回も開催される。CES2023ではAutonomous(自律)がテーマの1つになっており、今回、時速300km近い自動運転レースの世界記録樹立を目指して技術を競い合う。生身のレーサー(人間)に代わって運転するのは、自動運転の自律アルゴリズム(ソフトウエア)を搭載したオンボードコンピューターだ。

日時は現地時間の2023 年 1 月 7 日で、ラスベガス モーター スピードウェイで開催される。午前 10 時(太平洋標準時)から予選が行われ、午後 1 時~午後 3 時に準決勝および決勝ラウンドが行われる。予選のタイムトライアルでは、イタリア製の「ダラーラAV-21」と1対1で競い合う。準決勝からは1対1でタイムを競い合う。時間をずらしてスタートし、規定周回中に最高速度が上回った方が勝つ。LVCC West Hall のブース #3601でのインディアナ州経済開発公社 (IEDC) との提携による展示と実況中継が行われるようだ。

CES 参加者は、ラスベガス モーター スピードウェイで開催されるレースイベントに参加でき、展示会場からシャトルバスが運行される。スピードウェイでは、トラックサイド・ビューイング、売店エリア、DJ などを備えた WatchZone など、IAC と一緒にインフィールド フェスティバルを体験できる。

今回参加するのは、以下の 9 つの大学チームだ。

IACは、世界中の大学関連のチームが参加する各種の自動車レースを開催している。それらのレースは、各チームがプログラムした完全自動運転型のレースカーを象徴的なコース内で走らせる画期的な一連のイベント。インディアナ州を本拠とするIACは、車両の各機能の自動化を促進するための拠点を州内に確立し、技術革新に向けた競い合いの力を適切に活用することにより、世界中から優秀な頭脳を集め、自動運転車両の安全性と性能に関する最先端のテクノロジーをさらに発展させる活動に尽力しており、2年以上前に100万ドルをかけたレースとして、全米14州および海外11カ国を代表する41の大学チームが参加して始まった。

●IACの詳細は下記でご確認ください。

https://www.indyautonomouschallenge.com/autonomous-challenge-ces-full-broadcast

【所感・雑感】

日本の大学からの参加がないのは寂しい。しかし、タイムトライアルで使われる「ダラーラAV-21」にはホンダ製の2リッター4気筒エンジンを搭載し、最高出力は388馬力にも達する。タイヤもブリヂストン製のようだ。インディカーレースで使われる同社製のDW-12より一回り小ぶりだが、本格的なレーシングカーである。日本からのチームエントリーがない大会でジャパンブランドの製品が使われているのは、せめてもの救い? ただ、自律走行のAIを含むソフトウエアにこそ競争優位性があるのではないだろうか。

(文責:堀 純一郎=HORI PARTNERS代表)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です