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CES2023でソニー・ホンダモビリティが新型EVを発表!2025年発売へ、エンタメ性をアピール

CES2023の開幕に先立ち現地時間1月4日(水)に行った記者会見で、EVの新ブランド「AFEELA」(アフィーラ)を発表したソニー・ホンダモビリティの代表取締役 会長 兼 CEO 水野 泰秀(みずの やすひで)氏。
(写真提供:ソニー・ホンダモビリティ)

●ソニーグループと本田技研工業(以下、ホンダ)が2022年9月に合弁で設立したソニー・ホンダモビリティ(SHM)は現地時間2023年1月4日、米ラスベガスで5日から開幕するCES2023の記者会見でEVの新ブランド「FEELA」(アフィーラ)を発表した。2025年の発売を目指しており、そのプロトタイプを公開した。AFEELAは、SHMが考えるモビリティ体験の中心に在る”FEEL”を表した新ブランド。人が、モビリティを“知性を持つ存在”として「感じる」こと、また、モビリティがセンシングとネットワークに代表されるIT技術を用いて、人と社会を「感じる」こと、というインタラクティブな関係性を表現しているという。

最大の特徴が、エンターテインメント性を重視した設計になっている点だ。カーナビを含むダッシュボードやインパネ(インストルメントパネル)が全面タッチパネルになっており、車内でゲームや映画を楽しめる空間として使えるという。ソニーグループが培ってきたエンターテインメント技術やサービスを、ホンダの自動運転技術・安全技術と組み合わせたもの。

AFEELAのフロントパネル(写真提供:ソニー・ホンダモビリティ)

提供価値のコンセプトは、3A(Autonomy, Augmentation, Affinity)。Autonomyは「進化する自律性」で、安心安全技術の上に、快適な移動空間を提供。特定条件下での自動運転機能、レベル 3 搭載を目指すと同時に、市街地等、より広い運転条件下での運転支援機能、レベル 2+の開発にも取り組む。最大 800TOPSの演算性能を持つハードウエアには、Qualcomm Snapdragon Digital ChassisのSoC2を採用予定。今回のプロトタイプには、車内外に計45個のカメラ、センサーなどを搭載。室内のインキャビンカメラやToFセンサーにより、ドライバーの運転状況や走行状態をモニタリングし、不慮の交通事故防止へ貢献する。

Augmentationでは「身体・時空間の拡張」を実現する。新しい HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)を提案し、クラウドで提供するサービスと連携することで、ユーザーごとにパーソナライズされた車内環境を実現。ユーザーに運転以外の楽しみを提供する。リアルとバーチャルの世界を融合していくことで、移動空間をエンタテインメント空間、感動空間へと拡張。メタバースなどデジタルをフルに活用し、新しいエンタテインメントの可能性も追求。その一例として、米ゲームメーカーのEpic Gamesとモビリティにおける新しい価値観やコンセプトの検討を開始した。センシング技術を活用した拡張現実(AR)によって直観的なナビゲーションの提供を目指す。

Affinityでは「人との協調、社会との共生」を目指す。顧客だけでなく、自動車産業におけるパートナー、さまざまな産業を支えるパートナー、さらにモビリティにおける新しいエンタテインメントの創出に共にチャレンジするクリエイターと、オープンで自由な環境を作っていく、としている。

(文責:堀 純一郎=HORI PARTNERS代表)

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